4月は「4月効果」や「新年度相場」とも呼ばれ、上昇しやすい傾向があります。
過去10年間のデータからみても、4月は株価が上昇しやすい月と言えそうです。
特に注目すべきは、東証マザーズ指数とNYダウ平均です。
東証マザーズ指数は過去10年間で7回上昇し、3回下落しており、平均騰落率は+5.7%です。NYダウ平均は過去10年間4月にすべて上昇しています。
海外投資家の動向:
過去10年間の部門別の売買動向を調査すると、海外投資家は4月にすべて買い越していることがわかります。日本の新年度入りに合わせて、海外投資家が買いを入れてくる傾向があります。
業種と銘柄の動向:
過去の4月に上昇しやすかった業種は「石油石炭製品」「海運業」「機械」「電気機器」などです。個別銘柄では、過去10年間で4月にすべて上昇していた銘柄が1銘柄、9回上昇していた銘柄が19銘柄ありました。
4月は株式市場にとって興味深い月であり、今後の株価をウォッチしてみるのも良いかもしれません。
4月相場の上昇傾向にはいくつか理由が考えられます
新年度効果:
4月は日本の新年度が始まる月であり、企業や投資家の活動が活発化します。
企業の業績発表や予想、新たなビジネス計画の発表などが行われ、市場に影響を与えます。
これにより、株式市場が活気づき、株価が上昇することがあります。
季節的要因:
4月は春の季節であり、気候が穏やかになります。
春になると消費者の購買意欲が高まり、企業の業績にも好影響を及ぼすことがあります。
この季節的な要因も相場の上昇に寄与している可能性があります。
海外投資家の動向:
海外投資家は4月に日本市場に注目し、資金を投入することが多いです。
日本の新年度入りに合わせて、海外からの資金流入が増加することがあります。
経済指標と政策:
4月にはさまざまな経済指標や政策発表があります。
これらの要因が市場の期待や不安を引き起こし、株価に影響を与えることがあります。
総じて、4月は株式市場にとって注目すべき月であり、様々な要因が相場の動きに影響を与えていることが考えられます。
4月相場にはいくつか注目すべきリスク
政府・日銀による円買い介入のリスク:
4月25日から26日に開催される日本銀行の金融政策決定会合で、追加の利上げ判断の前提となる物価や景気の見通しをどう示すかに関心が向かっています。
日銀短観の結果をネガティブ視する動きは限定的と考えられていますが、政府・日銀による円買い介入実施によって、株式市場が乱高下するリスクはあることを留意してください。
為替相場の変動:
岸田首相が為替介入も辞さない姿勢を明確にしたことで、投機筋は円売りポジションをより積み上げにくくなったと想定されています。
一方、市場では、政府・日銀は介入に動けないと想定できる状況もあります。
介入実施のタイミングには注意が必要です。
米雇用統計などの経済指標:
3月の米雇用統計など雇用に関する重要な経済指標の発表が相次ぐことから、投機筋と政府・日銀関係者によるせめぎあいは続くと想定されています。
介入警戒感の高まりは、日経平均の重しとなりそうです。
4月は相場にとって興味深い月であり、これらのリスクを注意深く観察することが重要です。
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