2024年7月4日、東京株式市場で東証株価指数(TOPIX)が取引時間中ベースの史上最高値を34年ぶりに更新しました。TOPIXは一時前日比0.6%高の2888.83ポイントまで上昇し、1989年12月18日に記録した取引時間中の最高値(2886.50ポイント)を上回りました。日本企業の業績が堅調に推移していることから、投資家の間では長期にわたったデフレ経済からの脱却や日本企業の資本効率改善に対する期待感が高まっているようです。テクノロジー株の影響が大きい日経平均株価も今年2月に史上最高値を更新していました。
TOPIXとは
TOPIX(Tokyo Stock Price Index)は、東京証券取引所に上場している日本の株式市場の主要な株価指数です。TOPIXは、東京証券取引所に上場している約2,000社の株式の時価総額を基に算出されており、日本国内の株式市場全体の動向を示す指標として利用されています。
TOPIXは、日本の主要な企業の株式を対象としており、日本経済全体の健全性や企業業績の動向を反映しています。投資家やアナリストはTOPIXの動きを注視し、市場のトレンドやリスクを分析する際に参考にしています。
TOPIXの構成銘柄はどのように選ばれているか
「TOPIX Core30」は、東京証券取引所(東証)が算出・公表している株価指数で、日本の上場企業のうち時価総額と流動性がともに高い30銘柄で構成されています。
選定方法は以下の通りです
TOPIXを構成する2,100を超える銘柄のうち、直近の3年間の売買代金の合計額が90位以上の銘柄を選定。その中から時価総額が大きい順に15銘柄を選びます。
さらに、すでにCore30に入っている銘柄のうち、直近3年間の売買代金合計額の順位が90位以上で、時価総額が40位までに入っているものから15銘柄を選定。
すでに指数に組み入れられている銘柄だけでは、時価総額が40位までに入っている銘柄が15銘柄に達していない場合、売買代金合計額90位以上の銘柄から上位の銘柄を選定。
この方法により、大型で流動性の高い銘柄が選ばれ、長期投資に向いている特徴を持っています。ただし、銘柄は毎年入れ替わることに注意してください。
他の日本株指数と比較して、TOPIX Core30はどう異なるか
TOPIX Core30は、東京証券取引所(東証)が算出・公表している株価指数の一つで、日本の上場企業のうち時価総額と流動性がともに高い30銘柄で構成されています。
構成銘柄の選定:
TOPIX Core30は、時価総額が数兆円超の日本を代表する「超大型株」30銘柄で構成されています。これに対して、TOPIXは全銘柄を対象にした指数です。
TOPIX Core30の銘柄選定は、売買代金上位の銘柄に絞って行われており、流動性も高い特徴があります。
パフォーマンス:
過去10年以上のパフォーマンスを見ると、TOPIX Core30は昨年1年間の主要な東証指数の中でトップとなり、+33.1%のリターンを記録しました。
大型で流動性も高い銘柄群で構成されているため、経営破たんリスクが相対的に小さく、長期投資に向いていると言えます。
銘柄の変遷:
TOPIX Core30の構成銘柄は毎年入れ替わります。1998年から現在までの変遷を見ると、過半の銘柄が入れ替わっており、時代の変化を反映しています。
1998年には銀行やIT企業が多く含まれていましたが、現在は金融や電機メーカーが主に構成されています。
TOPIX Core30は、個人投資家の長期投資に向いている指数であり、日本の主要企業の動向を把握する上で参考になります。ただし、銘柄の入れ替わりには注意が必要です。
2024年7月2日時点での主な構成銘柄は以下の通り
・セブン&アイ・ホールディングス (3382): 小売業の大手企業で、セブン-イレブンを展開 しています。
・信越化学工業 (4063): 化学メーカーで、特にシリコーン製品で知られています。
・武田薬品工業 (4502): 医薬品メーカーで、世界的にも有名な企業です。
・アステラス製薬 (4503): 医薬品メーカーで、がん治療薬などを開発しています。
・第一三共 (4568): 医薬品メーカーで、糖尿病治療薬などを提供しています。
・リクルートホールディングス (6098): 人材サービスや求人情報などを提供する企業です。
・SMC (6273): 自動制御機器メーカーで、工場自動化などに関連する製品を提供していま す。
・ダイキン工業 (6367): 冷暖房機器メーカーで、エアコンなどを製造しています。
・日立 (6501): 電機メーカーで、幅広い製品を手がけています。
・ニデック (6594): 自動機械メーカーで、工業用ロボットなどを開発しています。
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