干支の年に株式市場がどのような動きをするかを予測するための言葉です。干支は中国から伝わった暦法で、一年を十二の干(年号)と十二の支(月名)に分けています。
例えば、2024年は辰年(タツミ)、午年(ウマ)、未年(ヒツジ)、申酉年(サルトリ)、戌年(イヌ)、亥年(イ)、子年(ネ)、丑年(ウシ)、寅年(トラ)、卯年(ウサギ)となります。
干支にちなんだ相場格言は、以下のようになっています。
辰巳天井、午尻下がり、未辛抱、申酉騒ぐ、戌笑い、亥固まる
子は繁栄、丑つまずき、寅千里を走り、卯跳ねる
これらの格言は、先人の経験則から生まれたものであり、必ず的中するわけではありませんが、過去の事例を参考にすることで、投資の判断材料になるかもしれません。
例えば、「辰巳天井」という格言は、辰年や巳年は株価が天井をつける傾向があるという意味です。これは、2000年や1988年などの辰年がバブル景気の最高値を記録したことに由来します。一方、「午尻下がり」という格言は、午年(4月1日から6月30日まで)は株価が下落する傾向があるという意味です。これは、1997年や2001年などの午年がバブルルル崩壊後の深刻なリーマンショックを引き起こしたことに由来します。
2024年は辰巳(タツミ)であり、午尻(ウマ)ではありません。したがって、「辰巳天井」と「午尻下がり」の両方を考考考慮する必要があります。2024年も世界的な金金金融政策や政治情勢などによって大きく変動する可能性があります。特に欧米では米大統領選挙やイベントなどが注目されますし、日本では新NISA制度や2024年問題なども影影影響を与えるでしょう。
過去の辰年にはどのような出来事が起きて、相場に影響を与えたのでしょうか。
以下に、いくつかの例を挙げてみます。
1952年(昭和27年):朝鮮戦争の影響で、日本の輸出が急増し、経済が活性化しました。日経平均株価は、年初の終値が1,000円を下回っていたのに対し、年末には1,500円を超えるまでに上昇しました。
1964年(昭和39年):東京オリンピックが開催され、日本の国際的な地位が向上しました。また、高度経済成長期に入り、消費や投資が拡大しました。日経平均株価は、年初の終値が1,200円台だったのが、年末には1,500円台に上昇しました。
1976年(昭和51年):ロッキード事件が発覚し、政治不安が高まりました。しかし、日本の経済は、第一次オイルショックからの回復基調にあり、輸出や設備投資が増加しました。日経平均株価は、年初の終値が3,000円台だったのが、年末には4,000円台に上昇しました。
1988年(昭和63年):バブル景気の最盛期で、不動産や株式の価格が急騰しました。日本の経済は、円高にもかかわらず、輸出や内需が堅調に推移しました。日経平均株価は、年初の終値が2万1,000円台だったのが、年末には3万円台に上昇しました。
2000年(平成12年):ITバブルが崩壊し、世界的な株価の下落が起きました。日本の経済は、金融システムの不安やデフレの悪化に苦しみました。日経平均株価は、年初の終値が1万8,000円台だったのが、年末には1万3,000円台に下落しました。
2012年(平成24年):アベノミクスが開始され、日本の株式市場に期待感が高まりました。円安や金融緩和の効果で、日本の経済は、デフレからの脱却に向けて回復しました。日経平均株価は、年初の終値が8,000円台だったのが、年末には1万円台に上昇しました。
干支にちなんだ相場格言は興味深いものですが、それだけに頼らずに自分で情報収集や分析を行うことも大切です。また、相場格言はあくまで参考程度にしてください。最終的な投資判断は自己責任で行ってください。
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